蟲師の世界観をさまざまな漫画家が表現する/ 蟲師 外譚集

漫画の短編集といえば、一人の漫画家が今まで描いた短編の漫画を集めて一冊の本にするというものがほとんどですね。

ですが今回は、一つの漫画のテーマを数人の漫画家が描く外譚集というものを紹介します。

蟲師 外譚集(アフタヌーン KC)

こちらの漫画のテーマである「蟲師」は、漆原友紀先生の描いた漫画であり、3つの漫画賞を取得、またテレビアニメおよび実写映画化もされている有名な漫画です。

 

この漫画テーマである蟲(むし)について

現実の昆虫などの総称としての虫とは異なり、精霊・幽霊・妖怪といった怪異を普通の人には見えない生命体の営みから起こる現象と解釈し、この世のあらゆる生命体よりも命の源に近いものを「蟲」としている。
この「蟲」に対する知識を活かして生業としている者達が「蟲師」である。

と、簡単に書きましたが、
このテーマを元にした「蟲師」を5人の漫画家が短編の漫画として表現するというものです。

 

内容について説明します。

歪む調べ・・・・・・熊倉隆俊
滾る湯・・・・・・・吉田基已
海のちらちら・・・・芦奈野ひとし
組木の洞・・・・・・今井哲也
影踏み・・・・・・・豊田徹也

の5つの話で構成されています。

 

見どころ

「蟲師」の原作のように昔の時代を舞台としたものもあれば、現代の謎的な現象を蟲として表現している物語もあっておもしろく、こんな表現もあるのかと関心させられました。

個人的におもしろかったのは、組木の洞でしょうか。 地下道を舞台に迷い込んでしまった子供のお話です。

影踏みは絵に蟲のようなものが描かれていないのでわかりにくいですが、ストーリーとして蟲のような不思議な現象を表現していると思います。

 

自分がこの漫画を買うきっかけとなったのは、 吉田基已先生の漫画が好きで気になって買いました。

温泉の効果を蟲として表現した漫画で、それにかかわる人たちが蟲と共存して幸せに暮らしている姿や都会から来た主人公が蟲にふれて素直に感心しているとこ、その思いを伝えているところにほっこりとしました。

蟲師 外譚集 P78 (アフタヌーン KC)
蟲師 外譚集 P78 (滾る湯: 吉田基已)

吉田基已先生の漫画についてはいずれ紹介しようと思っています。

このようなタイプの短編集はめずらしく、いろんな漫画家の作品を見れるのでよかったらご覧になって下さい。

 

こんな人におすすめ!!

  • 漫画「蟲師」が好き
  • いろんな作家が描いた短編集を読みたい
  • 不思議な体験をしたことがある
こんなタイプの短編集がもっと出ればいいですね。
すごくおすすめな短編集の漫画です。

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