HyperLexiaが選ぶ、このマンガがすごい!2017。今年発売した読むべきおすすめマンガはこれだッ!!

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宝島社が発行するマンガ紹介ムック本『このマンガがすごい!2017』が発売されています。

もう全国の書店ではオトコ編・オンナ編のBEST 10 作品がデカデカと陳列されていまして、今年はこんなマンガが注目されているんだなぁ~と、マンガ好きの人たちでは感慨深いものもあると思います。

そう、このランキングはある意味複雑なのですよ!

自分のようにマンガをたくさん読む同士(マンガ中毒者)たちは、「はぁ~、なんで自分の(推し)マンガが入ってないんかい!」とか「まぁ、このマンガは話題になってたからね、自分はそこまで好きじゃないけど」とか「やった…自分の(推し)マンガが認められた…(号泣)」とか、怒ったりひねくれたり感激したりしてることでしょう。自分が描いたわけでもないのに(笑)

もちろん「このマンガ読んでなかった~買ってみよ!」ってなりますし、書店で大きく目立つように陳列されているのでライトにマンガを楽しむ人にとっては本当に参考になるランキングだと思います。現在大量に消費されているマンガ作品の全てから未知の名作を拾い上げることは難しく、またマンガの部数に大きく影響するのでマンガ家の先生方も注目していたことでしょう。

そこで年の瀬ということもあって今年を振り返るために『このマンガがすごい!2017』に乗っかりつつも、このサイトでマンガレビューしきれなかったマンガを中心に『HyperLexia(マンガ)』の運営者レクシア(@hyper_lexia)が選ぶ、このマンガがすごい!2017を発表します。

このマンガは面白くてたまらない、もっと多くの人に読んでほしい、ぼくはこのマンガが好きで好きでたまらないんだーーーッ!!という2016年に発売した名作を29作品+α選出しています。ぜひ参考にしてみてくだされ。

*2015年11月から2016年10月の期間に発売されたマンガを対象。レクシアは年間1000冊以上マンガを読んでいます。また面白さをランキングして順位をつけることはしたくないので、下記目次の通りカテゴリ別に分けて【○選】というかたちで選出しています。

目次

『このマンガがすごい!2017』オトコ・オンナ編BEST 20 から選ぶ、読むべきマンガはこれだッ!【5選】

じっ、実はですね。このサイトで個別マンガレビューしたマンガがなんと3作品もオトコ・オンナ編BEST 20 に入ってたんですよ!!自分がマンガを描いたわけじゃないのに嬉しくて泣く変人っぷりです。笑

それはさておき、全国の書店ではオトコ・オンナ編それぞれBEST 10 の作品がピックアップされているかと思います。また『このマンガがすごい2017』ムック本では、特にオトコ・オンナ編のBEST 20 に選出された作品が重点的に紹介されています。ぼくは計40作品のすべてを読んでいたわけではないですがだいたい7割程度の作品を読んでいて、好きなマンガも入っているけどモヤモヤもしてる。

どの作品がどんな順位でどのように紹介されているかは本書を購入して読んでもらいたいと思いますので(公式サイトではそれぞれ第1位のみ公開されています)、ここではオトコ・オンナ編BEST 20(計40作品)の中から5作品ピックアップして、マンガに対する想いやぼくと作品のエピソードを語っていきます

私の少年(オトコ編第2位)

このマンガとの出会いは、ふらっと立ち寄った書店の新刊コーナーでつい目に入った。いわゆる“ジャケ買い”といいますか、マンガの表紙とタイトルに惹かれたんですよね。絵が綺麗すぎるというか好みというか、でもそこまで期待してなかったというか、なのに読んだら自分の過去にめちゃくちゃ重なりすぎて失われそうだった記憶が舞い戻り、読了後放心状態。そして衝動的にマンガレビューを書くというね。

ただ正直のところここまで上位にくると思ってなかったというか、オトコ編ってのにビックリ!?「オネショタ」マンガというジャンルになるけれど、ショタコンの女性をターゲットにした美少年・真修を愛でるマンガじゃないのかと。聡子さんのような年上の女性に憧れていて、ぼくのように年上の女性と思い出があるオトコに強烈な支持を得たのかもしれません。

年上の女性に憧れるオトコの子は、ぜひこちら▼のマンガレビュー記事とともに読んでほしいです。

「オネショタ」という言葉を知っていますか? お姉さんとショタによるカップリングを表す略称であり、女性の方が年上且つ...

兎が二匹(オトコ編第9位)

いやもうね、今年一番ボロボロ読み返してボロボロレビュー記事書いてボロボロ選出されてボロボロ泣きまくったマンガがこちらです。はい、うるっと涙がレベルじゃありません。Twitterでも周りの友人にも押して推して薦めていました。今年の“HyperLexia泣きました大賞”はまちがいなくこのマンガです。

しかも著者である山うた先生は新人マンガ家にもかかわらず絵の見せ方が上手いんですよ!光と影の使い方が絶妙で、読めば読むほど味が出てきます。

そういえばこのマンガとのエピソードは別記事にも書いていました。きっと、これからの人生で絶望したり後悔したり孤独を感じたときに、また読み返し続けるマンガになるでしょう。

山うた先生のコメント付きマンガレビュー記事はこちら▼です。絶望に効く薬のような人生を変えるマンガになるかも。

死にたいと思うことはそれなりの年齢を重ねていたら一度ぐらいはあるでしょう。 しかし、一か月以上日常的に「死にたい…...

灼熱カバディ(オトコ編第19位)

今年のスポーツマンガで最も熱いマンガはこれでしょう。「えっ、そもそもカバディってスポーツなの?ネタじゃなくて?」ってあなたも大丈夫。ぼくも読むまで全然知らないスポーツでしたから。

ただね、これスポーツというか格闘技みたいに肉体を酷使しまくりで団体競技という、ハードかつ戦略が必須なのだとひしひしと感じます。しかもヒョロい部長の得体のしれない強さと、冷ややかな狂気と、頭がいかれているぐらいのカバディ愛に目が離せません。

いやたしかに主人公・宵越のピュアな天才が成長していく姿も熱いですが、一見弱そうなのに手負いの獣みたく自分の身を案じずにカバディを愛する部長は恐ろしくもあり、一瞬の閃光のような眩しさに目がくらみます。あぁ、高校剣道部強豪校にいた時代のコーチに殺されそうな目で睨まれたことを思い出す。あれも愛だったのかもしれない…

さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ(オンナ編第3位)

「キャッチーなタイトルのレポマンガか、さびしいからこそそんなとこ行けるかよゲスが」と思ったあなたッ!

苦しくて自分の本心に目を背けて自分が嫌いでたまらないあなたにこそ読んでほしい。そっとゆっくりと、手元にあるカッターナイフを置いて。

このマンガは、鬱と摂食障害になった著者の深い自問自答と自分の弱さにとことん向き合った“生きづらさ”からの脱出譚です。「レズ風俗」という未知で奇特な世界をゲスくレポしたマンガではなく、むしろダメな自分と向き合おうとした結果に辿りついた場所で、永田カビ先生自身を自己分析しているレポマンガでしょう。最近発売した『一人交換日記』は続編でもありますのであわせてどうぞ。

実はこのサイトに言いがかりのようにひどくみえるコメントをもらったことがあるのだけど、その女性はとても自尊心が低い女性の方でした。相手にコメントを掲載できない旨の内容とこのマンガを読んでみてはどうかという、ちょっとおせっかいな返信をするぼく。相手の女性からは後日「ごめんなさい」となぜか「ありがとう」という返事が来たのですが、読んでくれたでしょうか。きっとあなたを救ってくれるマンガじゃないかと思っています。

ガイコツ書店員 本田さん(オンナ編第12位)

全国の書店員さんに多く支持を得るマンガといえばこちらでしょう。書店員のお仕事あるあるコメディマンガです。

本屋さんによく行く人にもこれは読んでほしい!書店員さんを応援したくなるマンガでもあります。このマンガを読んでから、あるマンガ好きな人はよく行く本屋さんで書店員さんと話すようになったとか。なんていうか、自然とお会計を済ませた後に「ありがとう」と言うようになるんですよね。そしたら書店員さんも人ですから、印象の良いお客様はもちろんのことインパクトがないぼくのような人でも覚えてくれますよね。

たしかに今はネットでマンガを買ったり電子書籍とか読んだりできるような時代になりましたが、やっぱりまだまだ書店員さんがぼくたちに本を届けてくれているんですよ。

美女書店員さんにも憧れるけど、影から応援してるよ書店員さん的なマンガレビュー記事はこちら▼です。

都市部大型書店での実録お仕事マンガ『ガイコツ書店員 本田さん』の著者・本田先生のコメント付きマンガレビュー記事です。

続きが気になってたまらない。この連載マンガが好きなんだッ!【10選】

『このマンガがすごい!2017』のオトコ・オンナ編 BEST 20 には選出されなかった連載中のマンガで巻数がそこまで多くない(8巻以内)作品から10作品選びました。

このマンガたちのレビュー記事を書きたかったのですが、なにぶん忙しかったり下書きのままだったりと、言い訳がましいですが「面白い!」と紹介したくてたまらなかった作品たちです(いずれマンガレビューをしたいと思ってる)。

一部ではすごく評価されているけどもっと多くの人に読まれてほしいと願わずにはいられない、続きが読みたくてたまらなくなるぼくの好きなマンガの紹介をしていきます。

今までこのサイトでレビューした連載中マンガ記事はコチラ

青猫について 既刊1巻

無法地帯と化した終戦直後の復讐劇。美少女セーラー服の青猫が純潔に斬る!

終戦直後の闇市を舞台に誰とも知れぬ敵を求めてやくざ者を切り続ける少女の姿は、エログロでありながらも清く美しい。なぜだ!?ポン中あふれる地獄のような無法地帯で、しょんべん垂れ流しながらもウジが湧いていようとも身ぐるみはがされながら死体の臓物臭にゲロを吐きながらも、「主よ、私を呪いたまえ。」と刀を輝かせる彼女は穢れなき美少女にみえてしまう。彼女の行き着く先は…

たーたん 既刊1巻

童貞の父親と女子中学生の親子愛!? 童貞は父親になれるのか?

童貞男だった上田敦は、殺人を犯して刑務所に入った赤ん坊を預かる。その赤ん坊・鈴を自分の娘のように懸命に育てている。鈴は父のことを幼い頃の癖か「たーたん」と呼ぶが、出生や本当の父親のことを娘に話せず、娘は何も知らない。もうすぐ父親は刑務所から出所するだろうが、ヒリヒリハラハラふたりは親子でいられるのか、続きが気になりすぎる。

やがて君になる 既刊3巻(オトコ編第43位)

恋の本質に迫る百合マンガの枠に収まらない作品です。

高校1年の小糸侑と生徒会役員の七海燈子は、告白されてもドキドキしないという思春期の悩みを共感し合う。しかし、燈子は「好き」を持たない侑が世界で一番優しく見えたと特別な感情を知って告白するが、侑は「好きにならない」と思いつつも言葉にならない想いを徐々に抱いて受け入れている。百合的恋人未満の繊細なふたりの心情が、ゆっくりじわじわかとおもえば覆いかぶさるようにドキりと飲み込まれます。

ハッピーシュガーライフ 既刊4巻

先ほどの『やがて君になる』に相反するかのように、愛の欲深さと恐ろしさに迫る百合マンガがこちら。

美人の松阪さとうには好きな人がいる。遊び人だった女子高生の彼女が心底好きになったのは子どもの神戸しおで、触れ合うととても甘い気持ちになる。きっとこれが「愛」なんだと、騙して犯して奪って殺してもいいと思っているのね。目を背けてしまいたくなるほど強く重く強固な愛の深さに、戦慄する純愛サイコホラーです。

アニメタ! 既刊3巻

大好きなアニメを描いている人たちはこんな想いでアニメを制作しているんだ。そう、アニメ業界の新人アニメーターに密着したスポコンのような熱血お仕事マンガ。

技術経験ともにゼロの新人アニメーター・真田幸はテープが擦り切れるほど観たアニメの影響で、人生を変えた。ハイクオリティなアニメを制作するプロフェッショナル集団の九条監督はすごく厳しくて、「アニメは愛でできてんだよ」と語る。アニメ業界の現実と厳しさとそして溢れんばかりの愛が詰まったこの仕事マンガは、仕事でくじけそうな人や行きづまっている人に熱き愛の鞭をたたきつけるはず。

最果てにサーカス 既刊3巻

詩人・中原中也と批評家・小林秀雄の邂逅的文学歴史マンガ。

文学に命をかける実在の人物と事実をもとに、ふたりの運命の出会いが生んだ青春愛憎劇が物狂おしい。ランボオに憧れる天才詩人の暴言文若的振る舞いは逆に清々しくて、そして女々しいほどのエゴイストなのかもしれない。作中の中原中也は「言葉とは神だ。僕たち文士はそれを代弁するだけの道化にすぎない。そして文学は宇宙だよ。無限なんだよ。永遠に掴めっこないんだ。」と文学について語る。中原中也と小林秀雄が文学者として成長するのに切っても切れない美女も必見です。

ベアゲルター 既刊3巻

沙村広明先生が現在連載しているマンガだと『波よ聞いてくれ』が有名だ。しかしぼくはこのマンガを推したい!

著者の大好物であるはずのチャイナドレス美女が、冷酷非情の縦横無尽に舞い戦う。しかしその内実は、圧倒的に強く頭の切れる美女たちは穢れた男たちの情慾(エロス)に弄ばれてもいるのだ。それはまるで玩具のように奴隷以下の家畜のように、許せぬ!そんな男たちに反逆せよ!!

あと、もう少しチャイナドレス美女の出番を…俺もチャイナドレス好きなんだ。笑

メイドインアビス 既刊4巻

どこまでも続くとも知れない深く巨大な大穴「アビス」には、奇妙奇怪な生物が生息し人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。その不可思議に満ちた世界に人々が魅了され、探窟家と呼ばれる冒険者たちが挑戦するが…そんな不可思議な「アビス」で生まれたリコは、少年の姿をしたロボットのレグと出会って奈落の底にいるかもしれない母を追い求めて冒険する。

まるで絵本のようなかわいいタッチからは想像もできないほどの残虐な描写が胸に迫る。そう、ふわふわモコモコかわいいナナチの過去と別れに涙が…ぬいぐるみのようなかわいさとは反対に、深い悲しみと友情と賢さを備えているナナチを抱きしめたくなるのです。

勇者が死んだ! 既刊6巻

男の夢は“ハダカニーソ”だ!と悪魔までも気持ち悪く狂ってしまう、ちょっとエッチで爆笑必死の村人が勇者になりすました変態冒険マンガ。

勇者シオンを村人トウカが落とし穴で殺してしまうというくだりからもうおかしい。屍術師のアンリによって精神が勇者の体に移植され、ゲスエロでズル賢いトウカが勇者様として冒険していく。幼なじみの世話係的ユナのふとももが最高で脚フェチオトコの子の目と体と心を奪いつつも、変態ばかりいる不思議な冒険世界に連れて行ってくれることでしょう。

俺は死んでも“ハダカニーソ”が見たい!

ちちこぐさ 既刊6巻

最愛の妻を亡くした不器用な父親と彼を求める子どもの成長旅路。子どもは親に育てられているだけではなくて、親をも育てる絆に感動せずにはいられないマンガ。

旅の薬売りを生業とするトラ吉は最愛の妻を亡くし、一人息子のシロウと行商の旅に出る。泣き虫で甘えた盛りの子どもを抱えた旅路は想像以上に大変だった。男親は子どもの面倒をみるのがいかに大変かを知らない。ただ、最初から良い父親などどこにもいないのです。彼のように不器用でもふたりのような絆を持つ親子になりたいと、子どもどころか妻もいないうちから胸に収めておきたくなってしまう。子どもがいる父親は必見のマンガです。

クジラの子らは砂上に歌う 既刊8巻

砂がすべてを覆い尽くす世界に浮かぶ漂泊船“泥クジラ”。「この島が、私たちの大切な世界のすべてだった」という住人たちが実は帝国を追放された罪人だったとしたら。未知なる外の世界に触れることになった“泥クジラ”の人々の悲しい戦争と旅のファンタジー物語。

泥クジラの住人たちは感情豊かで様々な想いと祈りを重ねるけれど、帝国の人々は感情を“魂形(ヌース)”に食べさせている。人間の感情が豊かであり罪深くもあり、心と想いと祈りと悲しみと憎しみに覆い尽くされんばかりの大きな感情たちに、このマンガとともに飲み込まれるだろう。

このマンガに出会えてよかった。2016年に完結したこのマンガが好きだッ!【10選】

『このマンガがすごい!2017』のオトコ・オンナ編 BEST 20 には選出されなかった作品で、2016年に完結したマンガを10作品選びました

短めのマンガから、長編連載していた有名マンガも含めて紹介していますので、見逃しているものや知っているけどまだ読んでいない作品があれば、この年末年始に一気読みしてみては?

このサイトでレビューした完結したマンガ記事はコチラ

良い祖母と孫の話 全1巻(オトコ編58位)

WEB上で公開された作品が話題になり、4年越しで完結したWEBマンガです。以前このサイトでもまた読みたいWEBマンガとして紹介していましたが、待望のコミック化となりました。

コミックでは、「わたしのカワイイともだち」と「せっかちな少年と絵描きの話」も収録されている。思春期の娘と祖母の心がすれちがい、悲鳴をあげている!そんなふたりの心は、ささいな一言で救われることがある。大切な人を想うことは実は難しい。だけど気を遣いすぎずに、なるべく本音で話してみよう。

想幻の都 全2巻

『このマンガがすごい!2017』オトコ編第14位に選出された『AIの遺電子』。こちらも好きなSF“ヒューマノイド”医療マンガだけど、本作はバイオ工学的に造られた人造人間“ビオロイド”のSF医療未来だ。

世紀末の怪しく轟くパリを舞台に人間の愛と憎しみを少し残酷に描き上げたこの物語は、もしかしたら我々がたどりかねない現実味を帯びている。ビオロイドが当たり前に存在する世界にいたニノン・ラランド(人間の娘)が「いい大人たちがビオロイドを作ったということはどれだけ大人になってもこの痛みを克服できないのだろう」と感じている。ならば未来の痛み止めを作って、ぼくもだまされ続けようじゃないか。

のーぷろぶれむ家族 全2巻

中学生の織原心はクラスの友達を家には呼べない。その理由は“パパとママ”。

パパは「人形」を再婚相手のママと思い込んでいる。でも、家庭訪問に来た先生に「うちはこんなだけど…それ以外は全然普通なの。そそれでも問題あるかなぁ…?」と切実に訴える。そんな彼女は家族と友達と心の距離が、わからない。家族関係に問題のない家族なんて、ないのかもしれない。悲劇のヒロインのような彼女の“心”はママと女子会しながらも、しっかりと成長していく。彼女の人を変える恋も見どころです。

橙は、半透明に二度寝する 全2巻

思春期、それは出口のない脳内迷宮。悩みながら、よく間違えながら、生きている妄想ワールド。

橙町という港町に暮らす少年少女たちの日常を、非日常的に描く短編集。強烈なインパクトと気持ち悪い不思議な中毒性に脳を侵食されてしまう。友達の首を切ったあと、仲良く話をする女の子ふたり。恋をすることで爆死してしまう病を持った子に恋をされ、トラウマを刻まれた男の子。海からきたエイリアンと戦う少女や、カブトムシを殺され犯人の女の子を拳銃で撃ち殺したり、死んだ7つ子の一人を探しに潜水艦で潜る少年たちなど、読むと怖くなります。はい、これでもほめています。(真顔

繋がる個体 全4巻

職場の元カノと可愛い女子高生(ふたりは姉妹)に翻弄されたら、あなたはどちらを選びますか?

「ダンジョカンケイ」と「不純異性交遊」の間で揺れる30男の逆説的恋愛賛歌!同世代のサラリーマン男性にとっては心臓に悪いほどの修羅場と胸キュン必死?なド直球ラブコメマンガ。繋がってなくても繋がっても、個体同士で「好き」と伝えることが大切なのでしょう。ココちゃんみたいなタイプはあんまり好きじゃないのに、可愛すぎました。

アンの世界地図 ~It’s a small world~ 全5巻(オンナ編第31位)

ロリータ服と着物姿の少女が徳島で同居生活。全ての家が幸せでありますように。

ゴミ屋敷で酒浸りの母親に育てられながら、ロリータ服を身にまとってたくましく生きてきたアンが着物姿のアキに見守られながら世界を広げていく。徳島の日常と冒険が少女たちの成長を描き、児童文学のような味わいとともに予想外な展開をみせる本作品。ミステリアスなアキだけでなく、アキの祖母であるあおいちゃんもまちがいなく素敵な女性です。

現代魔女図鑑 全5巻

「魔女が当たり前にいる世界」の現代社会で様々な職業、役割を担う魔女たちの日常と、魔女とそうではない人々の暮らしが描かれるオムニバス青春物語。

魔法が使えるようになるには魔女の血を持っている人間にしかなることはできないが、魔女だからといって万能ではない。むしろ、ぼくたちがいる日常の世界に、ちょっと変わった女の子(たまに男も)が、普通の人や仲間同士に理解されたくて頑張ったり、うまくいかなくて泣いたり、特別で普通な優しさにあふれた可愛い魔女たちが愛おしく思えてしまいます。きっと、魔女だけでなく女の子は笑って、傷ついて、恋をしているのかも。

市場クロガネは稼ぎたい 全13巻

少年よ大金を抱け?私立・学円園学園では学園内で稼いだ“金”が進級・卒業・就職のすべてを決める。

マンガを通して、お金を稼ぐことの素晴らしさと経済社会を学べてなおかつ押しつけ過ぎない稀有な作品。しかし、最も注目すべき内容は“ベーシックインカム”だ。これは全ての国民に無条件で一定の金を定期的に支給する制度。「成果に値する対価を」もしくは「正義に値する救済を」など、これからの経済社会をぼくらが作っていくために、このマンガとともに考えてみてはどうでしょうか。

自殺島 全17巻

生きる義務を放棄し、自殺を繰り返す“常習指定者”たちだけが送られる島。通称“自殺島”。

政府に島流しにされて、「死ねなければ、生きるしかない」という完全サバイバルな孤島での極限状態。その混沌に狂う彼らが生き残り、最後に湧き上がってくる気持ちは「ありがとう」だった。生きているという奇跡を時に忘れてしまう私達は、ちゃんと命を感じらなければならないのです。自殺を思う程の苦しみは当の本人にしかわからないものだけど、今生きて、好きなこのマンガを好きといえてよかった。

僕だけがいない街 全9巻(オトコ編第39位)

今年TVアニメや実写映画化されて、紹介する必要がないかもしれないけどする!

タイムリープ・サスペンスもののマンガではまちがいなく最高傑作。だけどあなた、最後までちゃんと読んだ?今年完結したんだよ。最後まで読まなければこのマンガの本当の魅力はミステリーのまま。絶対に。

読まないのはもったいない。この長編マンガ新刊がすごい!【5選】

普段このサイトでは有名なマンガよりも、もっと多くの人に読んでほしいと感じているマンガを中心に紹介していますが、ここでは2016年に発売した長編連載マンガのすごく面白かった巻をピックアップしています。

そのマンガ知ってるけど読んでいないって人はたくさんいるでしょうし、有名すぎて逆に読まない人もいるかもしれません。ですが、それはもったいない!!ぼくの大好きすぎる有名マンガ新刊を紹介します。

HUNTER × HUNTER 第33巻

冨樫信者のレクシアとしては、このマンガを取り上げないわけにはいきません。そう、今年は『HUNTER × HUNTER』が連載再開し、コミックも発売されました。

ぼくは、ハンター協会の副会長を率いて十二支んの一人だったパリストンが好きなのですが、この最新刊では主人公・ゴンの父親であるジンとイチャイチャしています(駆け引きしたり、語り合ったり)。彼は変人という次元を超えた愛憎の念が狂っているのですが、さてはて、操作系の念能力の持ち主のような気がしますが、どうなのでしょう。

東京喰種 : re 第8巻

今年は上記『HUNTER × HUNTER』に登場するヒソカのサイドストーリーを、本作の著者である石田スイ先生が描くことで話題になりましたね。現在は最新刊として第9巻が発売されていますが、「隻眼の王」という王座が入れ替わったこの巻は面白いという次元を超えていた。

やはり、最強と思っていた重要キャラがいなくなるのはさびしいものですね。連載初期とは絵の表現や見せ方も変わりましたが、疾走感と脳裏をかすめる残酷さにみとれてしまいます。

マギ 第30巻

魔法使いなどのファンタジー語物から、前巻を含めて一気に現代の格差社会に繋げていった今年の『マギ』は素晴らしかった。単行本の巻数が進めば進むほど内容が濃くなり、そして深く考えさせられるマンガになってきています。

国の対立による民衆への影響を超えて、時代の変化と国政の悪化から立ち直すための政策を考えさせられるでしょう。これから商才や知的労働による格差が広がっていく世界で、ぼくらはどうすればいいのか、考えるきっかけになるはずです。

王様達のヴァイキング 第10巻

もうぼくたちは、インターネットを手放せなくなりました。特にスマホの普及によりインターネットにまったく触れ合わない人はほとんどいないでしょう。それに伴い、起業家も企業も国も、そして個人も無視することなんてできなくなった昨今。

政府もサイバーテロを軽視することはなく、これからたくさんの事件や問題が発生するでしょう。ネットリテラシー向上だけでなく、インターネットの犯罪に手を染めないもしくは解決していくために、いや、未来の自分と話し合うために必見です。

インベスターZ 第14巻

株式投資やお金についてマンガとは思えないほど詳しく描かれた本作品。そこでこの巻に描かれたビックリする内容は、不動産や家賃の値下げ交渉でした。

まあ、自分は裕福でお金をたくさん稼いでいるというわけではないのですが、そんなぼくたちに身近な「家賃の値下げ交渉は100%できる」という完全に目からウロコの豆知識にド肝を抜かれました。やっぱり、常識の思い込みはよくないことはわかってはいても知らず知らず…ちゃんと教えてくれるマンガは有難いものですね。

このHyperLexia(マンガ)レビューもすごい!2017【4選】

このサイト『HyperLexia(マンガ)』のまとめといいますか、2016年に書いたマンガレビュー記事についてです。

マンガレビュー記事ってあまりシェアされにくいのかなぁって思うのですが、嬉しいことにたくさんの人に読んでいただけました。本当にありがとうございます。

サイト運営的にそれぞれの記事について今年の振り返りをしていきます。

『奈落の羊』記事の閲覧数(PV)がすごい!

今年最も多くの人に読まれたマンガレビュー記事がこちら▼です。

人は周囲の声や言葉に囚われてしまい、まるで羊たちのように羊飼いに飼われて利用されることで不幸になってしまうことがある。た...

シェアされてバズったというわけではないですが、ネット広告で『奈落の羊』が表示されるようになってから検索流入が劇的に増えることでたくさん読まれたようです。3万人以上の人に読まれています。

『ランド』記事のシェア数(SNS)がすごい!

今年最もシェアされたマンガレビュー記事はこちら▼です。

人間の暮らす「社会」をテーマにした不安渦巻く物語『ランド』の著者・山下和美先生のコメント付きマンガレビュー記事です。

このマンガの著者である山下和美先生にコメントをいただいたということもありますが、Facebookで多くシェアされています。しかも記事公開から期間が空いたあとも再びシェアされることもありましたが、なんてコメントされているかわからないので気になっています。

『テンプリズム』記事が公式サイトに紹介されました。

公式サイトからテンプリズムおすすめレビューとして紹介された記事がこちら▼です。

王道ファンタジー系マンガなのに美少女キャラが魅力的すぎる「テンプリズム」がものすごく大好きなレクシアです。 「テン...

マンガのヒロイン・ニキへのラブレターのつもりで書いた記事なのですが、ちゃんと届いたようで最高に嬉しいですね。まあ、実質フラれていますが(笑)、曽田正人公式サイト公認のマンガレビュー記事ってのは誇らしいです。

『しまなみ誰そ彼』記事を読んでほしい

どのマンガレビュー記事にも深い思いを込めていますが、もっと読まれてほしいなぁと思っている記事がこちら▼です。

人は誰しもある特定の場所や環境の中で過ごしている。 学校、職場、所属団体、居住地域など日々過ごしている環境の中に溶...

ぼく自身は大好きなマンガについて語れる友達や談話室のような居場所が身近にはあまりないのですが、同じように秘密や好きなものについて自由に話せる場所があまりないという人は多いのでは?マンガについて素直に話せるマンガサロン『トリガー』についても追記していますので、どうか読んでみて下さい。

このマンガがすごい!2017も読もう。このマンガがすごい!comicsも面白い【+α】

今年の振り返りのために『このマンガがすごい2017』に乗っからせていただきましたが、今年注目されているマンガランキングだけでなく、この本にはたくさんの楽しみ方があります。

あの人気漫画家の先生や芸能人、書店員さんや雑誌編集部とライターさんなど、「この人たちはこのマンガが好きなんだ!?」ということも知れますし、面白いマンガレビューの書き方なども学べるでしょう。

また、日本最大級のマンガ情報サイト『このマンガがすごい!WEB』発のマンガである、このマンガがすごい!comics の中では『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』が好きです。

恋愛小説が原作で、実写映画が上映されていますが、ぜひマンガも読んでほしい。大谷紀子先生が描く、ヒロインの愛美ちゃんが可愛すぎて…こんな彼女がほしいと思ってしまう今日この頃。

ぜひ宝島社が発行するマンガ紹介ムック本『このマンガがすごい!2017』も読んでみて下さい。 良いお年を。

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