2015年ももう少しで終わりになりますが、皆さん年越しの準備は順調ですか?
年が明けての最初の楽しみといえば、箱根駅伝!
ということで、箱根駅伝を題材にしたマンガを紹介します。
風が強く吹いている 全6巻完結/ 原作 三浦しをん 漫画 海野そら太
あらすじ
陸上界期待の逸材だった蔵原走は、万引き犯として追われたところを寛政大学の清瀬灰二に救われる。
連れて行かれた古アパートの竹青荘(通称アオタケ)でなぜかシロートの住人たちと箱根駅伝を目指すことに…。
だが、アオタケの住人はとても走れると思えない寄せ集めの陸上部員たち。果たして、彼らは本当に「箱根駅伝」に出場できるのか?
直木賞作家・三浦しをんの傑作青春小説を漫画化した、陸上部員の仲間との友情と努力・夢を描いた青春箱根駅伝漫画である。
寛政大学陸上部員メンバー
清瀬灰二(ハイジ)
第10区走者の寛政大学駅伝チームの主将。高校時代に5000mを13分52秒で走るランナーであり、出身出雲一高の陸上部監督清瀬先生の実の息子。全国高等学校駅伝競技大会で右膝を剥離骨折して手術した過去をもつが、アオタケのメンバーには過去を隠してメンバーたち人の心を操るのが上手である。
蔵原走(カケル)
第9区走者であり、怒りっぽい性格。高校時代に5000mを13分54秒で走るインターハイ覇者ランナーであり、高校陸上部監督を殴って退部および陸上部は出場停止処分させた過去をもつ。それでも走ることはやめられない天性の才能をもつ陸上バカで、ハイジとかかわることで速いではなく強い長距離選手に成長する。
坂口洋平(キング)
第8区走者の関西弁を喋るお調子者。しかし小心者でもあり、高校時代はサッカー部に所属していた。
平田彰宏(ニコチャン)
第7区走者で、2年浪人と2年留年している。高校時代は陸上部で長距離をしていたが挫折してしまったヘビースモーカー。駅伝参加への本格的な練習を始めて禁煙した。
岩倉雪彦(ユキ)
第6区走者の司法試験に合格した秀才。母親が再婚したため、10年以上離れた年下の妹がいる。高校時代は剣道部員。
杉山高志(神童)
第5区走者の限界集落出身の3年生。人口が少ない田舎から東京の大学に通うことになったことから「神童」というあだ名がついた。
城次郎(ジョージ)
第4区走者のジョータの双子の弟。無邪気な性格でカケルの走りに憧れている。高校時代はサッカー部。
城太郎(ジョータ)
第3区走者のジョージの双子の兄。ジョージに似た無邪気な性格だが、弟想いの兄である。高校時代はサッカー部。
ムサ・カマラ(ムサ)
第2区走者の日本語ペラペラな黒人留学生。ただし、陸上経験はなく理工学部の普通の国費留学生。
柏崎茜(王子)
第1区走者の漫画オタク。メンバーの中では一番足が遅く、運動神経も鈍い。端整な顔立ちをしていることから「王子」というあだ名がついている。
見どころ
このマンガは、直木賞作家・三浦しをんの小説だけあってストーリーがしっかりしていて、内容がぶれることなく箱根駅伝のひとつのエピソードとして楽しめる作品だと思います。
箱根駅伝走者の様々な過去や駅伝に賭ける想い、仲間を思いやる友情、スポーツを真剣にする過程での挫折やそれを乗り越えるために必要な事がしっかりと描かれている。
長距離選手にとって一番のほめ言葉は「速い」ではなく「強い」
であったり、
情熱を保ち続けること きっと それが一番難しい
と、長距離選手だけでなくほかのスポーツや夢を叶えるために必要なことに対する著者の想いがすごく伝わってくるマンガです。
このマンガを描いている海野そら太先生は、その原作者の想いを上手く描いていると思います。 大東文化大学陸上競技部を独自に取材しているみたいで、素人にはわからない箱根駅伝出場校の選考方法や繰り上げタイムなどのルール、箱根駅伝で重要な山の困難さなどをわかりやすくしています。
筋肉の描き方やキャラの表情、走っているときの迫力などは申し分ないぐらい上手で、それぞれ登場キャラのエピソードを細かく描くことで駅伝走者たちの想いがすごくわかりやすく、伝わってくるはず。
このマンガから伝わる想いがなによりおもしろく、心に突き刺さるところがこのマンガの魅力といえるでしょう。
ちなみに、小出恵介・林遣都主演で実写映画化されています。
気になる方はこちらも見てみるといいかもしれません。
こんな人におすすめ!!
- 箱根駅伝が大好き!
- 市民マラソンやランニングをしている
- 夢をもってスポーツに取り組んでいる
- 仲間と協力して部活・仕事をしている
来年の箱根駅伝までもう一か月を切りました。年が明けてすごく楽しみな行事ですよね。
このマンガを読んで箱根駅伝を見てみると、今までとは違ったより駅伝のおもしろさを理解できた楽しみ方ができると思います。
仕事も休みに入った年末や元旦などのちょっと暇で時間のあるときに読んでおくといいかもしれませんね。
コメント