自分自身の力で生きられるようになりたいと画家を目指す少女『アルテ』

こんばんは。レクシアです。
はじめの方は、皆さんが知らないような漫画を中心として書いていきたいと思います。
では、紹介させていただきます。

アルテ 1~8巻/ 大久保圭(月刊コミックゼノン)

第一話 あらすじ

16世紀初頭ルネサンス時代のフィレンツェを舞台にした、貴族の娘である主人公アルテが画家工房に弟子入りして成長していく姿を描く話です。

当時の生活では、
ほとんどの貴族の娘達の教育は男達のそれとは圧倒的に差がつけられており、
礼儀作法に基本的な読み書き・計算・縫い物・楽器など…

女の活動の場は家庭内に限られ、高い教育を身につけている女性は稀であった
女は家にいて、主人の言うことを良く聞き、子供を産み、育てる… それが仕事
自由のない籠の鳥であった

 

その中でアルテは、子供の頃から異常なほど絵にのめりこんでいました。 そのことでよく思わなかった母は、応援してくれた父が急に亡くなると同時にアルテが描いていた絵を燃やして、殿方に好かれる作法を覚えさせようとします。

ですがアルテは反発し、画家工房へ弟子入り志願をします。

しかし、女だからという理由で絵も見られず17軒もの工房に断られ、大勢の人の前で「女やめてやるわよ!」と言って髪を切る騒ぎを起こし、居合わせた工房を持つレオがアルテを連れていくことになります。

 

工房でレオはアルテの絵を見て、弟子にする条件に無理難題を吹っ掛けます。 アルテは皆に無理と言われて悔しい気持ちを抱えながら条件をやり遂げます。
次の日、アルテはレオに言います。

昨日…
レオさんは何故職人になりたいのかと聞きましたよね
私…絵が好きだからって言ったんですけど
幾度となく諦めそうになった私をその場にとどめたのは……
そんな感情じゃなかった……

私にとって職人になるっていうのは…
目的じゃなくて手段なんです

女が一人で生きていくのがどんなに大変か分かってる…
だけど どうしようもなく怒りがわいてきて
それが私をつき動かすんです

どこかでのたれ死ぬかもしれなくても
工房で学んで
自分自身の力で生きられる道を目指したいんです

アルテ1巻 大久保圭 P50
「アルテ1巻」大久保圭 P50

その姿にレオは昔の自分を重ね、アルテを弟子にします。

と、第1話の内容を書きました。

見どころ

この漫画は、自分自身が真剣にやりたいと思って行動した時のことを思い出させる話でした。
その時の決意、苦しさや逆境があっても不思議と夢中で我を忘れた日々を…
初心というものを、きれいごとだけじゃなくリアルに感じることができると思います。

 

また、絵がものすごくきれいで、背景も緻密に書き込まれています。
なによりアルテがものすごくかわいくて、元気で頑張る女の子であり応援したくなります。
現在3巻まで出ていますが、アルテと同世代の男の子やものすごくきれいなコルティジャーナ(高級娼婦)、レオと腐れ縁の大物商人のおじいさんなどが登場してきます。

 

この紹介した第一話のお話は、コミックゼノンの公式サイトにて無料で立ち読みできるみたいです。
気になる方は、ぜひ読んでみて下さいねー

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