『アルテ』の姿から学ぶ、成長するために必要な気持ちと行動

「アルテ」は当サイトで最初に紹介したマンガで、「次にくるマンガ大賞」にもノミネートされていたのですが、惜しくもトップ10入りにならなかったようで本当に残念!!

そこで第4巻の発売前にこの作品を読んで学んだ、主人公「アルテ」の元気で前向きに努力する姿を見て感じたことを記事にしてみたいと思います。

このマンガの紹介記事はこちら。

自分自身の力で生きられるようになりたいと画家を目指す少女『アルテ』
こんばんは。レクシアです。 はじめの方は、皆さんが知らないような漫画を中心として書いていきたいと思い...

 

成長するために必要な気持ちと行動

なにかについて上手くなる・上達するためには努力することが必要です。 そのなにかに対しての努力を継続してやれば、ある程度のことはできるようになると思います。

しかし、人間的に成長する・魅力のある人になる・無謀とも思える夢を叶えるにはただ努力するだけでは足りない、とレクシアは感じています。 どうしたら成長できるのか?ということをレクシアはこのマンガ「アルテ」から学べます。

それは普通の努力だけでなく、覚悟の上で努力することが必要で、そう簡単に実行できることではないのでしょうが、主人公アルテの姿から学んだ「成長するために必要な気持ちと行動」について書きます。 ただこの記事では、真剣・集中・継続して努力することは当然として、それ以外の大切な気持ちと必要な行動について考えたいと思います。

 

主人公アルテは、すごく元気で前向きな女の子です。 夢中になって頑張っている姿、他人の努力を素直にほめることのできる人柄にはとても好感がもてます。

しかし、彼女をつき動かす本当の理由はそれだけでありません。

 

負けん気(怒り)で諦めないこと

アルテは画家として生きられる道を目指して、レオの画家工房に弟子入りしました。 しかし、彼女はそのことを母親に反対され、他の画家工房に弟子入りを志願した時は門前払いでした。

女の幸せは男と結婚することなのですよ
貴族の女が職人になろうなんて思い上がりもいいとこだ
絶対無理だ

と言われ続けていました。 しかし彼女は、
「アルテ 1巻」 大久保圭 P95 (ゼノンコミックス)
「アルテ 1巻」 大久保圭 P95

という気持ちを持って頑張り、みんなにできないと思われてることをやり遂げます。

 

ただ楽しい、嬉しい、好きだからという気持ちだけでは本気で努力し続けることはできません。 真剣に努力していれば、いつか必ず悔しい思いをします。
その時に諦めずに本気で踏ん張れるかは、この負けん気を持っているかが大切です。

アルテはこの気持ちを常に心に持ち続けています。 だからアンジェロなど男に頼らず、自分自身で行動する。 レオが弟子として厳しく指導することにも、やりがいを感じているのです。

 

自分に必要な能力を持っている人に教えを乞う

アルテは人に頼ってなにかをしてもらうことはありません。 自分自身の力でなんでもやろうとしています。

しかし彼女は、ちゃんと周りの人の努力する姿を見て、その努力を尊敬しています。
コルティジャーナ(高級娼婦)のヴェロニカやパン焼き職人のおじさんなど。

そして今自分に必要な能力を持っているヴェロニカに、舐められない交渉法を教えてもらいに行きました。
「アルテ 3巻」 大久保圭 P8 (ゼノンコミックス)
「アルテ 3巻」 大久保圭 P8

ここでのポイントは、できないことをしてもらうのではなく教えてもらうことです。 しかも、自分のできないことをできる能力を持った適切な人に。

 

自分一人でできることなんてたかが知れています。 だからできないことを人に頼ることは大切です。

しかし、全部相手任せだとどうでしょう?
相手もずっとやらされれば嫌になるし、自分のためにもなりません。

アルテはそれを教えてもらって、自分の努力と行動でやり遂げようとします。 頼られた人はその姿に感心し、ヴェロニカのように丁寧に教えてくれることでしょう。

 

自分達のできたことを感じて、楽しむこと

実はこれが一番難しいことかもしれません。

 

アルテは画家工房組合に物言いがつけられ、アルテが画家修業を続けるために相応しいか判断するためにフレスコ画の仕事を依頼されます。 師のレオは役員の前であえて厳しく仕事をさせますが、あまりの過酷さにアルテは休憩中に吐き出すぐらいの重労働です。

それでもアルテはレオを信じて頑張り、少し慣れてきたころに自分達の仕事の成果を見て

その空間が どんどん絵でうめつくされていく!
すごい! 面白いですね!

「アルテ 3巻」 大久保圭 P157 (ゼノンコミックス)
「アルテ 3巻」 大久保圭 P157

このように仕事を楽しんでいます。 これが実は非常に難しく、大切なことです。

なぜアルテはこう思えるのか?

それは真剣に仕事をしているさなかに、周りを見て自分達ができたことを見ている、感じているからでしょうか。 自分ができたこと、みんなができた結果がちゃんと見ているから嬉しくて、楽しいのでしょう。

 

楽しそうに頑張っている姿というのは他の人から見て魅力的で、「かっこいい。自分も頑張ろう!」と感じてくれるはず。 また、楽しむことはモチベーションの維持のためにも重要なことだと思います。

 

あとがき。

これからの物語で、アルテの挫折やモチベーションを維持するためのことについて描かれると嬉しいと個人的に思っています。

人間的に成長したい!
魅力のある人になりたい!
無謀とも思える夢を叶えたい!

と思っている人は、通常の努力とともにアルテのような気持ちと行動することを意識するといいかもしれませんね。

 

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