いろんな愛のかたちを描いている二宮ひかる先生のマンガが好きなレクシアです。
二宮ひかる先生のマンガは、オフィス内恋愛のマンガ「ナイーブ」に出会ってからずっとファンで、数多くの短編マンガを出版されていますがすべて読んでいます。
なんというか、「ただ言葉だけでは表せない愛というもの」についてセックスを絡めて描かれている作品ばかりで、読んだ後にすごく考えさせられます。
恋人や夫婦関係で悩んでいる人はぜひ読んでほしい。そんな作品ばかりなんです。
今回は、そんな二宮ひかる先生の短編集マンガを紹介します。
さ迷える心臓 二宮ひかる作品集2
この二宮ひかる先生は数多くの短編マンガを描いていまして、代表作としては「ナイーヴ」と「ハネムーンサラダ」ですね。セックスが絡む男女の微妙な心境変化を描いている恋愛をテーマにした作品が多いです。
さ迷える心臓の内容
このマンガは、15作品の短編とひとつの描きおろしがまとめられた作品集になっています。これらの作品は白泉社の「楽園 Le Paradis」という女性向け漫画誌に掲載されたものと、「Web増刊」として掲載された作品の作品集コミックスです。
- 花火の恋
- うそつき。
- 夢の中では
- 嘘吐き
- ほっとする女
- 彼女
- D
- シンクロ
- 眉間と谷間
- さ迷える心臓
- 落ちつかない
- 中途覚醒
- 泣くスポーツ
- 回転
- スイカ
- 心臓になる(描きおろし)
このように並べると多いですね。
「花火の恋」では、主人公の女の子・花火が愛ってなにか? について考えて実感していくお話です。
この花火のように、皆さんも高校生ぐらいの頃に「愛ってなに?」と考えたことありませんか?
好きと相手が言ってくるのはやりたいから、だとか…
セックスするのが嫌だったら愛してないんだろうか、とか…
そんな思春期の悩みを描いています。
ですがこのお話では、男女の恋愛だけでなく親子関係の愛がメインになっていると思います。主人公の母親はエロ漫画家で、家事も全くしない。花火が家事をやって役に立つから愛しているのかと怒ったりします。
そんな悩みをかかえている花火の親子愛と恋愛の愛のかたちを描いたストーリーで、読んでみてなにか感じるものがあるでしょう。
おおざっぱな母親のひそかな愛情や不安、恋人の愛を感じるとき、それを感じた花火の心の変化が描かれています。
この物語を読むと、普段はわかりにくい親の愛情を感じたり、言葉やセックスだけでは伝わらない愛というものがなにか、なんとなくこころに直接伝わってくる。そんなお話です。
このほかにも、単行本のタイトルにもなっている「さ迷える心臓」では、8つの男女の物語を一気にまとめた変わった描き方をした内容になっています。
感想
パラパラと読めるが、多くの男女の物語をサクッと感じることができる。心臓と心がつながっているのを表現しているのがとてもよかったです。
個人的には「ほっとする女」と「シンクロ」が好きでした。
「回転」と「スイカ」は姉と弟のお話で、弟視点と姉視点で描かれて話がつながっているのですが、これは人によって好き嫌いがわかれるかもしれない。ですが、なんか思うところもある姉弟の関係性を表現した物語になっています。
こんな感じで15作品ものたくさんの男女関係の物語を一気に読むことができる作品集になっていますので、いろんなパターンの恋愛を読みたい人にいいと思います。
もちろん短編なので一つの物語は短いですが、この二宮ひかる先生は「ただ言葉だけでは表せない愛というもの」を短いストーリーで描くことのできる漫画家なので、短くてもなにかこころに感じるものをあたえてくれるでしょう。
こんな人におすすめ!!
- 愛ってなにか知りたい
- いろんな関係性の恋愛を見たい
- 短くサクッと読み切りたい
- 恋人との関係性に悩んでいる
短編集のマンガなので作品の内容について詳しく紹介することはできませんが、恋人や夫婦関係で悩んでいる人にはぜひ読んでもらいたいと思います。
ケースバイケースとして参考にすることもできますし、パートナーがなにを考えているのかをじっくりと考えるきっかけになると思います。
「セカンドバージン」発売中!
二宮ひかる先生のマンガファンに朗報です!
なんと、週刊漫画TIMES2月5日号(芳文社)から神崎シリーズの最終章となる「セカンドバージン」が4週連続で掲載され、現在発売中です。
同一作者のマンガ
ちなみにこの「さ迷える心臓」は作品集2になっていますが、二宮ひかる作品集の1の方は「アイであそぶ。」です。こちらも男女の微妙な距離感や関係の変化を描いた恋愛短編です。
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