イエスタデイをうたって 全11巻完結/冬目景 長期にわたる面倒くさい恋愛人間ドラマ

集めている漫画が最近どんどん完結して、少しさみしいレクシアです。 こんにちは。

漫画を単行本で集めている方は特に、長期掲載しているものでも休載や不定期連載のために漫画を集めるのをやめてしまった人は多いのではないでしょうか。 有名な漫画では、ハンターxハンター、ベルセルクなどでしょう。

漫画家先生の事情もいろいろあり、不定期で連載しているにもかかわらずとても売れている上記の漫画はほんとにスゴくおもしろいですし、私も集めています。

そこで今回は、自分の大好きな漫画である「イエスタデイをうたって」がとうとう完結しましたので紹介します。

イエスタデイをうたって 全11巻完結/ 冬目景

この漫画は、第1巻が1999年3月24日に発売され、第11巻が2015年9月18日に発売完結しており、1年以上単行本が発売されないときもありました。 それでも私は大好きで、本屋で新刊を見つけるたびにテンション上がって即買いしていました。

この作者である冬目景先生は、「羊のうた」で有名で昔、実写映画化されていたと思います。(たしか、売れる前の小栗旬が主役だったような…)

美大油絵科出身で、漫画の絵もデッサンような独特で繊細なタッチで、表紙の絵も油絵で描くほど上手で個人的に好きな絵柄なんですよね。

 

ちなみに、イエスタデイをうたってのカラー原画集も発売されています。

あらすじ

主人公はフリーターで特に目標のない生活を送る魚住陸生(リクオ)にある日突然、カラスをつれた黒ずくめの女の子の野中晴(ハル)が現れる。
自由奔放な彼女に困惑しているときに大学時代の同級生である森ノ目榀子(榀子)と再会する。
リクオは大学卒業後、榀子に告白して振られているが友達以上恋人未満の関係が続いている。
また、品子の幼馴染である早川浪(浪くん)が榀子を追いかけて金沢から上京してきたが、榀子は弟以上の感情を持っていない。
この4人を主要メンバーとして、恋愛、仕事、(美大)受験、家族、夢といった日常的な問題に直面し、一進一退を繰り返しながら、自分たちの未来をほんの少しずつ手探りしてゆく人間ドラマです。

 

この漫画は、日常の一コマをゆっくりと進んでは戻るような…
そんな普段の生活に紛れ込んで見れてしまう物語だと思います。

すごくじれったくて、関係性や自分の状況がゆっくりと変わっていくのをキャラクターの友達のような視点で見ることができる気がします。

個人的に好きなキャラクターは、主要メンバーよりもリクオの元カノの柚原チカであったり、浪と同棲した美人モデルの莉緒さんであったりとちょいインパクトあるキャラが好きですねー

11巻の最後にある冬目景インタビューにもありますが、

同じ人を強い気持ちで想い続けるのは難しいけれど、そういう人たちがいたら素敵だな

本当にそんな人たちの物語です。

 

同じ人を想い続ける気持ちと、そんな人を好きになる人の苦悩や困難が押しつけがましくない程度に、しかもいろんな方向から描かれています。

また、友達以上恋人未満からの関係性や諦めきれない気持ちの行く末によって、みんな遠回りして辿り着いた気持ちをそれぞれの選択していく様子がものすごく感動的です。

 

ほんの少しの最終11巻のネタバレ

まだ11巻を読んでない読者の方には申し訳ないけれど、今までちゃんと読んでいればわかってた結末です。

リクオと榀子は別れてしまいます。
そのとき、

榀子「よかった…キミが意気地なしで」
リクオ「なんだよそれ?」
榀子「まだ友達でいてくれるよね?」

と、その時のリクオの表情を見て、男女間の友情というものを信じてみたくなりました。

「イエスタデイをうたって 11巻」 冬目景 P175 (グランドジャンプ)
「イエスタデイをうたって 11巻」 冬目景 P175

 

冬目景先生の作品は他の漫画にはないキャラの微妙な心の変化や関係を描く素敵な漫画家だと思います。

これからも応援してますので、頑張って下さい。

 

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