『シュトヘル』誰かに出会え…出会いが生きなおさせる。

本屋さんで表紙買いとかしますか?

自分は表紙買いをわりとするのですが、当たりはずれがありますよねー

今回は、以前表紙買いしてとてもおもしろかったマンガを紹介させていただきます。

シュトヘル 1~13巻/ 伊藤悠

この作品は、月刊!スピリッツに連載されているマンガです。

第16回手塚治虫文化新生賞も受賞されており、西夏文字を題材としたマンガで、 ジャンルとしては歴史物でしょうか。

 

あらすじ

モンゴル軍が西夏国を侵略し、西夏国の書物や文字をすべて焼き尽くそうとしているときにツォグ族のユルール(祝福)とボルドゥが西夏文字の刻まれた秘法「玉音同」を持ち出し、文字を後世に残そうとする。

そこに、悪霊(シュトヘル)と恐れられた女戦士がユルールと西夏文字に惹かれていく。 また時代が変わり現代、燃え盛る建物と死が満ちる戦場のリアルな夢を見ていた須藤(スドー)は、転校生スズキさんと出会ったことをきっかけに800年近く前に処刑されたはずの悪霊(シュトヘル)として蘇生する。

 

見どころ

文字の大切さを語るユルールが西夏文字の記された「玉音同」をめぐる戦いにおいて文字に対する考えが「生き物のようだ」と変わってくる。

それとともにモンゴル軍に対して復讐しかなかったシュトヘルが文字によって殺された友人を思い出し、語り継がれることに感動し、ユルールにも惹かれていくところが見どころです。

 

「シュトヘル 3巻」 伊藤悠 P86-87 (ビッグコミックススペシャル)
「シュトヘル 3巻」 伊藤悠 P86-87

この作品は絵の完成度やコマ割りによる見せ方がすごくいいです。

バトルシーンがけっこう多く、その迫力やスピード感がとても生かされています。また、スドーやスズキさんなどの現代のことも描かれているSF要素もあり、これがどうやってチンギス・ハンの時代と絡ませていくのかが楽しみな作品です。

2ページ使った一枚画を多用する傾向があり、その絵のきれいさや迫力はとてつもなくせまるものを与えるでしょう。

 

個人的に好きなキャラはナランなのですが、最新刊でちょっと…
悲しいことになってしまいました。

 

現在11巻まで出ていますが、ラスボス的な存在の相手チンギス・ハン(テムジン)とユルールが対話します。 物語としても中盤ぐらいになってきたところでしょうか。

今後としてはシュトヘルとして蘇生したスドーはどうなるのかであったり、現代とどのようにつなげていくのかなど、回収されていない伏線も結構ありますので楽しみですね。

 

こんな人におすすめ!!

  • 歴史もののマンガが好き
  • 迫力のあるバトルシーンはハラハラするよね
  • 水彩画?のような絵が好き
  • 文字を使うブロガーやライターの人

 

まだまだこれからもおもしろい展開をしていくのだろうと思います。

この漫画は表紙に惹かれて即買いし、ドはまりしてから新刊が待ち遠しくなるほど好きになったオススメ漫画です。

普段何気なく使っている文字というのは、凄く魅力があるものなんですよ。そんな文字を使って文章を書いているブロガーやライターの人に是非読んでもらいたいマンガですね。

 

最新刊13巻発売中!

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