大好きだった趣味や夢を追い続けるのに絶望した。その後の決断を『コンプレックス・エイジ』から考える

こんばんは。レクシアです。

今回は、大好きな趣味や夢を続けるのが苦しいときにどうしたらいいのか、「コンプレックス・エイジ」のキャラが選んだ道から考えたいと思います。

趣味や夢に絶望したときにキャラたちが選んだ道

皆さんは大好きでたまらない趣味や叶えたい夢はありますか?

「コンプレックス・エイジ」のようにコスプレ、レクシアのようにマンガを読むこと、絵を描くことや歌うこと、研究者になって凄いものを開発する、サッカー選手になる、であったりとみんな様々な趣味や夢をもっていると思います。

それの事しか考えられないくらい夢中になって、とても楽しんでいる。しかしそれが、ある日どうしても苦しい。

とても楽しいけれど…

親や友人に反対されたり、周りの目や噂で辛い思いをしている。完璧な自分になれなくて、努力し続けるのが苦しくて、目標や夢にたどりつけるわけないって諦めてしまう。

 

そんなときってありますよね?

「コンプレックス・エイジ 6巻」 佐久間結衣 P63 (モーニング KC)
「コンプレックス・エイジ 6巻」 佐久間結衣 P63

この主人公・片浦渚のように、趣味や夢を追い続けるのに絶望してしまった。
そんな絶望したときにどうすればよいのか、「コンプレックス・エイジ」のキャラ達が選んだ道から考えてみようと思います。

 

片浦佐和子の場合:潔く完全にやめる

佐和子は片浦渚の母親です。彼女はコスプレではなく、若い頃から結婚してもゴスロリファッションが趣味でしたが、34歳の時に年齢による周りの視線からゴスロリを続けるのに限界を感じました。

そのとき彼女がとった行動は…

 

ゴスロリの服を全て燃やし、潔くやめた!

「コンプレックス・エイジ 1巻」 佐久間結衣 P184 (モーニング KC)
「コンプレックス・エイジ 1巻」 佐久間結衣 P184

いくらなんでも全て燃やすまでする必要ないんじゃないか…と思うかもしれません。

ですが彼女は、34歳までゴスロリファッションを貫き通したのです。それを完全にやめるなんて並大抵の覚悟じゃできません!

*ただし火事の原因や土地の所有者とトラブルにならないように気を付けてください。

 

その後はおもいっきり泣きましょう。お酒に頼っても構いません。
そして、大好きだったものに別れを言いましょう。落ち着いたら、ゆっくりと他のものに目を向けていけばいいと思います。

佐和子の場合は、家事をすることで気を紛らわし、子供の渚が生まれたことで徐々に普通の生活に戻っていきました。

 

馬場公子の場合:少し離れて無理のない範囲で楽しむ

公子は渚と一緒にコスプレを始めた親友であり、二人とも衣装を作って道具を作って頑張りながらコスプレをして楽しんでいました。

しかし、渚はスタイルも良く化粧映えもしていて、公子にとって渚は”なりたいけどなれない自分”を体現してくれたため「コンプレックス」を感じてひどく遠くにいるような気持ちを持っていました。

だから彼女はカメラで写真を撮り続ける…

 

コスプレイヤーであることに限界を感じてカメラを取った。

「コンプレックス・エイジ 5巻」 佐久間結衣 P129 (モーニング KC)
「コンプレックス・エイジ 5巻」 佐久間結衣 P129

ここで彼女は、

「イベント自体には顔を出すけど撮る側に徹する」

と言っています。
つまりコスプレするのではなくカメラで写真を撮る側として楽しめば、苦しかったコンプレックスを感じることなく無理のない範囲で楽しむことができると決断しました。

それでもやっぱり大好きなものでしたから、泣きましょう。

 

公子の場合は、コスプレを楽しんでいた過程で得たもの(この場合はカメラ)を中途半端ではなく真剣に通り組むことにしました。

もちろん、真剣にカメラに取り組むことも簡単ではないでしょう。しかし、コスプレに熱中しすぎて苦しんだ経験があるので、カメラにも無理しすぎることなく真剣にやっていけると思います。

このように、熱中しすぎて感じたコンプレックによって苦しくなったとき、少し距離を置いて無理のない範囲で楽しむという方向性があります。

 

片浦渚の場合:好きを仕事(かたち)にする

主人公の渚は、好きなキャラ・ウルルのコスプレは自分より綾のほうが似合っているのではないかとコンプレックスを持っていました。

そのコンプレックスがとうとう爆発し、ウルルコスの服を破いてしまいます。

そしてコスプレをしない日々を過ごそうとしますが

何があったって好きなものは好き
わたしにとって趣味は わたしをわたしでいさせてくれる証だ

と、自分の好きなコスプレを見つめなおす…

 

そして彼女が見つけた夢の形は、衣装制作の会社を開業することでした。

「コンプレックス・エイジ 6巻」 佐久間結衣 P173 (モーニング KC)
「コンプレックス・エイジ 6巻」 佐久間結衣 P173

ここで大切なのは、自分の好きなものの方向性を少し変える・見つめなおすことです。

そして、好きなものを仕事(かたち)にしましょう

なので渚は、コスプレをするための準備する服を作る過程が好きという結論を出してそれを仕事にしています。

 

あとがき。

大好きだった趣味や夢に絶望してしまったとき、最終的に選択する道は大まかに考えてこの三つに分類されるでしょう。

今まで取り組んでいたコスプレイヤーなどの好きな事や夢をそのまま追いかけることもいいですが、その好きなものに絶望してしまっているのに無理しすぎて続けるのには限界があると思うのです。いずれ、からだやこころを壊してしまうかもしれません。

そして、このようなキャラ達のように決断するために、まずは自分でしっかり悩み、自分の好きなものについて見つめなおすことが大切です。

 

どの道を選んでもいいと思います。どれが良かったなんて未来が見えなければわかりません。

友人などの親しい人に相談するのもいいでしょう。

ですが、人に相談しても必ず自分で決めてください

選んだ道を人のせいにしないように、後悔しないように…

 

「コンプレックス・エイジ」では、渚を筆頭にコスプレを題材とした自分の好きなものを見つめなおしていく姿がすごく見どころのマンガです。

また、コンプレックスを持ってしまう人間関係や悩みの描写がとても繊細で丁寧に描かれていますので、人間関係などの悩みがある人にも読んでもらいたい作品ですね。

 

関連記事!

好きは呪いだ…苦しくてとても心地よい好きなことに向き合う『コンプレックス・エイジ』
皆さん周りが見えなくなるぐらい好きな趣味はありますか? 自分の場合だとやはり漫画でしょうね。 ここで...

コミック情報!

コメント

タイトルとURLをコピーしました