『さよならソルシエ』狂気の画家ゴッホを生み出した魔法使いと呼ばれる人の物語

こんにちは、レクシアです。

最近、好きなマンガがミュージカルとして舞台化されることを知り、びっくりしました。

今回はその原作であるマンガを紹介をさせていただきます。

さよならソルシエ 全2巻完結/ 穂積

この作品はミュージカルとして舞台化され、2016年3月17日から21日までの期間、東京・Zeppブルーシアター六本木にて上演が決定しました。
http://natalie.mu/comic/news/164164

すでに完結したマンガですが、「このマンガがすごい!」2014年オンナ編1位を受賞した作品で大変評価されています。

 

あらすじ

19世紀末のパリを舞台にした画商の主人公テオドルス・ファン・ゴッホは、ブルジョワばかりを顧客に抱える一流画廊「グーピル商会」の支店長で、新しい才能と芸術が広く認知されることを望んでいた。
しかし、当時は権威と保守に満ちており、芸術とは上流階級のためのもの、平民は芸術を理解できないとされていた。

テオドルスは、アカデミーには認められないような人々のありのままの日常を描いた作品を世に出すために「体制は内側から壊すほうが面白い」と考え、芸術を一般に広めようと顧客の好みや習慣を先読みして行動する。

また、当時無名な画家である兄のフィンセント・ファン・ゴッホの才能を認めているが、一方で愛憎の入り混じった複雑な感情を抱き、フィンセントにやる気を出させようとさせる。

このマンガは、そんなテオドルスと兄フィンセントの関係を交えながら無名な画家たちの未来を切り開いていく様子を描いた物語である。

見どころ

完璧ですごく有能な主人公テオドルスの感情を繊細に描き、すごい人物だからこそ隠れたコンプレックスをもつような感情、その行動をうまく表現している作品です。

普段の立ち振る舞いはすごくかっこいいけど、心の中にある重い感情や嫉妬、それがあるからこそできる行動がきれいに理由付けもされていて、意味がわからないようなモヤモヤもなく読み切ることができると思います。

そんなテオドルスに比べて兄のフィンセントは、マイペースかつ優しい人物で主人公と反対のような性格です。 テオドルスいわく「生まれつき怒りという感情が欠如しているらしい」といつもぼんやりしていますが、そんなフィンセントの本気になる場面はすごく感動します。

「さよならソルシエ 2巻」 穂積 P79 (フラワーコミックスアルファ)
「さよならソルシエ 2巻」 穂積 P79

このように、キャラクターの心情や心の変化、行動をうまく描き切っているところに惹かれてしまいました。

また、最後の終わり方もどんでん返しがあり、ちょっとびっくりする展開で終わります。 ですが、終わり方が最高に気持ちよいと自分は感じました。

たった2巻分でこの内容を描ききるところはさすがですね。

 

絵に関してもきれいで見やすく、キャラの表情もわかりやすく描いています。
この穂積先生の絵は、笑った顔の絵がすごくいいですねー

物語の内容的には、ミュージカル向けであると思います。
どんな舞台になるのか楽しみですね。

 

  • キャラの心理描写をうまく描いているマンガが好き
  • 画家のゴッホに興味ある
  • 人に言えないコンプレックスがある
  • ミュージカルを見たいし、その内容を知りたい

 

この作品は女性向けマンガですが、男性の方も読みやすくのめり込めると思います。
少女漫画特有のへんなキラキラ感もないですしね。笑

それに2巻で完結して巻数もあまりないため、気軽に読むのにいい作品ですよ。

 

全2巻完結!

ミュージカル「さよならソルシエ」情報

2016年3月17日-3月21日Zeppブルーシアター六本木にて公演!

公式サイトはこちら。
http://www.marv.jp/special/m-sorcier/

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