レクシアが敬愛するマンガ家・おかざき真理先生がこのようなツイートをしていました。
要約すると、マンガが連載中に反響が少ないと連載自体を続けられないことが多いので、連載が終わったらまとめて読もうというのは辛い気持ちになる、というモヤモヤした気持ちをツイートされています。
おかざき真理先生は、「サプリ」や「& -アンド-」などの代表作があり、現在は「阿・吽」を連載している有名なマンガ家ですが、そのようなマンガ家の先生でも連載自体を続けられないことがあるというマンガや出版業界の厳しい現実があります。
しかしマンガの楽しみ方も人それぞれで、マンガ雑誌を追いかけて読者人気アンケートで好きなマンガを推しなさいということではないのです。
マンガが大好きなレクシアもマンガ雑誌派はなくコミック派ですが、連載中のマンガやマンガ家を応援する方法は雑誌の読者アンケートやコミックを買うことだけではないということを理解して実践してもらいたいので、この記事を書いています。
また、一般の人にはマンガ情報アプリ「マンガ新聞」がマンガを応援する方法として手軽で効果的に活用しやすいのではないかと感じているので、連載マンガやマンガ家を応援する方法を具体例を挙げながら紹介します。
マンガ完結後にまとめて買うことの愚かさ
まず初めに、これだけはしっかりと伝えたい!
マンガが完結した後にまとめて買って一気読みした方がおもしろいというのは、マンガ作品のファンとして愚かな考えであるということ。今回はややこしくなるので、中古本や違法アップロード等による著者の利益にならないなどの問題については除外して考えます。
完結したマンガが著者の望むかたちで終わらせることができずに打ち切りになったとしたら、その作品の人気がもう少しあればもっとおもしろい作品になっていたかもしれないのです。打ち切りにするかの判断基準は出版社や編集部等によってそれぞれでしょうが、大きな基準はアンケートと直近のコミック販売数から作品の反響の多さを判断しているのでしょう。
つまり完結する前にコミックを買っていれば、コミックの販売数が増える事とアンケートの回答がなくても反響があるという判断になりやすいので打ち切りになる可能性が下がるのです。
ちなみに、読者アンケートとコミック販売数が一致しなくなっているようで、読者人気アンケートを廃止するマンガ雑誌も出てきています。
参考 ヤングマガジンサード:講談社のマンガ誌が読者人気アンケート廃止 異例の決定
まとめて一気読みすることは完結した後であればいつでもできます。何度か読み返すことで作品を深く理解することができ、さらにおもしろいはず。
それよりも作品を通じて著者が伝えたいことを最後まで描ききることができるように、連載中のコミックを買うことがよりおもしろい作品に仕上がるための読者の一番誠実な応援ではないでしょうか?
おもしろい!これは良い作品だ!と思ったマンガは、連載中にコミックを購入することがファンとしてするべき一番大切なことだと伝えたいのです。マンガ雑誌などでおもしろく読んでいるだけで連載中にコミックを買わずにいたら、著者の思い描いた作品とは違うものになっているかもしれません。
「マンガ新聞」を利用したマンガ家を応援する方法
先ほどのように、マンガの反響というのは直近のコミック販売数とアンケートが関係していて、最近はみんなスマホでネットしますからWebメディアとソーシャルメディア(SNS)の重要性が増してきています。
このふたつの影響力が大きくなったからこそ雑誌を見る人が少なくなって、読者アンケートとコミック販売数が一致しなくなっているのです。時代の流れですかね。
つまり、連載中マンガの直近の販売数が上がるようにWebメディアとソーシャルメディアを上手く活用して、多くの人に作品を知ってもらうことがマンガ家の先生方を応援する方法です。
こんなツイートをすることも簡単な応援方法のひとつです。
「兎が二匹」が届いたので読んだらボロボロ泣いてしまった。物凄く内容が悲痛で、苦味があるなんてもんじゃないぐらい心苦しいが、続きが気になります。衝撃の良作に出会えました! pic.twitter.com/JnpJWUsatu
— レクシア (@hyper_lexia) 2016年2月21日
ちなみに、このツイートによって「おもしろそう!」と反応してマンガ購入してくれたフォロワーさんが実際にいました。ありがとうございます。
Webメディアとソーシャルメディアを連載中の作品とマンガ家の先生方を応援するかなり有効的で手軽に利用しやすいものが「マンガ新聞」なのですよ。
マンガ新聞ってなに?と思う人は多いでしょう。
堀江貴文氏や人気マンガ「宇宙兄弟」の編集者であるコルク佐渡島氏などがかかわって最近リリースした、マンガ情報専門のキュレーションメディアアプリです。
自分もよく使っていて、このアプリの紹介記事も書いています。
では、マンガ新聞を使った具体的な有効利用方法を説明します。
好きなマンガの記事にコメント(Pick)する
手軽で簡単でしょう、たったこれだけでも効果あります。
マンガ新聞ユーザーは、自分も含めていろんなマンガに出会いたいと思っている人がたくさんいるのです。たとえ年間1000冊以上読んでいるマンガ好きでも、知らない・読んだことない作品はいっぱいある。マンガに対するお財布の紐も緩い。笑
あなたのマンガ感想・口コミ・記事へのコメントが好きなマンガの記事を拡散することになり、読んでみようと他の人がマンガを購入するきっかけになるのです。またアプリ内でのコミュニティも生まれやすいので、このユーザーがおすすめしてるから読んでみようという動機で作品に興味をもつ人もいると思います。
コミックナタリーさんなどの新連載開始や新刊発売情報もよく投稿(Pick)されているので、好きなマンガの発売日情報記事などにコメントするだけで他のマンガ好きな人が知るきっかけになるのです。
このアプリとTwitter・Facebookを連携して使うことで、自分のSNSフォロワーさんにも記事が拡散してさらに効果が高くなるでしょう。
好きなマンガのレビュー記事を書く
キュレーションメディアアプリというと「SmartNews」や「グノシー」などがあるけれど、これらのアプリは基本的に読むためのニュースアプリで、ユーザー自身がアプリにコンテンツを自由に投稿することができない。
しかし、マンガ新聞のウェブサイト版では自分のWebメディアやブログを持っていなくても自分自身で書いたマンガレビュー記事やおすすめマンガ5選などの記事を投稿することができるのです。これがマンガ新聞のものすごくいいところだと思っているのですが、いまだにこの機能を使っているユーザーは少ないですね。
マンガHONZレビュアーの方ですが、マンガ新聞でのレビュー記事例はこちら。
マンガレビュー記事というものは、マンガを読む時間も含めて書くのに時間がかかりますし、記事を読んだ人が作品に興味を持ってくれるような良質な記事を書くことはけっこう難しいのです。しかし、そんなあなたの書いたマンガ紹介・レビュー記事は、そのマンガに対するあなたの想いが込められたとても素晴らしく貴重なものです。
その想いが著者に届いたときには、自分の好きなマンガ家の先生から御礼の言葉を頂くこともあって本当に幸せな気持ちになれますよ。ちなみに、自分は何人かのマンガ家の先生に御礼の言葉を頂いており、その最初のマンガ家の先生が「おかざき真里」先生でなのです。本当に感謝しております。
参考 マンガ家「おかざき真里」先生から激励の言葉をいただきました!!
好きなマンガの記事を自分で投稿(Pick)する
こちらは、マンガ新聞編集部がアプリ内に投稿した記事ではなく、自分自身が他のWebメディアから選んでアプリ内に記事を投稿してコメントできます。もちろんアプリ内での拡散性もフォロワー数が多い方が影響力が大きいですが、マンガ新聞編集部やフォロワー数の多いユーザーにコメントされることで拡散しやすくなります。
投稿方法はとても簡単!
投稿したい記事のURLを、コメントといっしょにアプリもしくはウェブサイト版に打ち込めばいいだけ。これだけで好きなマンガの記事とコメントが、アプリ内の自分のフォロワーさんのタイムラインに流れます。その記事にコメントがいくつかあって、良いコンテンツだとマンガ新聞編集部が判断するとそれぞれのカテゴリページに掲載されます。
レクシアの場合は、当サイトの青空ラバーのマンガ紹介記事を自分で投稿(Pick)した結果、大変反響がありスポーツカテゴリトップに掲載されました。
この記事にたくさんのコメントを頂きました。コメントしてくれたマンガ新聞ユーザーの皆様、本当にありがとうございました。
自分のようなマンガの紹介・レビュー記事を書くブロガーやライターさんはこの機能を積極的に使うといいはず。なぜなら、マンガの記事をマンガが好きというターゲットの絞れて適切な読者に読んでもらうことができて、サイトやブログアクセスアップにもなるので使わない理由なんてないでしょう。
ここで今感じていることは、なぜコルク以外のマンガ編集部や編集者の方はマンガ新聞を使わないのでしょうかね。自分が気づいていないだけかな。comico 編集部さんはこのアプリに早めに参入してWebマンガを自分に届けてくれる(フォローしてますので)のでとてもいいですね。
インターネットのおもしろい連鎖
このようにネットリテラシーを考えて適切な使い方をすると、すごくおもしろいインターネット連鎖が起こります。実際に起きた事例がこちら。
↓ レビュー記事がきっかけでマンガを買う
マンガ購入・感想をツイート
↓ フォロワーが興味をもってマンガを買う
↓ マンガ新聞にも投稿してコメントまでつく
読者参加型企画「このまんがで夜更かししてみたら?」の記事を見る
↓ 「兎が二匹」をすすめる
「兎が二匹」感想記事を書いてくれた
この一か月ぐらいの間で、「兎が二匹」が自分のかかわった範囲内だけでもWebメディアによるマンガ単一記事が連鎖してマンガを購入するきっかけになっていることと拡散されて作品を知るきっかけになっています。サイトの規模や影響力はそれぞれですが、Webメディアやソーシャルメディアとキュレーションメディアアプリの組み合わせよって、ひとつのレビュー記事からマンガが売れて多くの人が作品に出会っているということは間違いありません。
ひとつのマンガレビュー記事がインターネットを連鎖して、才能ある新人マンガ家の先生の背中を後押しして応援しているのです。これはとても素晴らしくておもしろいことだと思います。ちなみに、「兎が二匹」の山うた先生や「青空ラバー」の三浦糀先生からも御礼の言葉を頂きました。
あとがき。
このようにWebメディアやソーシャルメディアと「マンガ新聞」を上手に組み合わせて使うことで好きなマンガとマンガ家の先生を応援してみませんか?
「マンガ新聞」だと一般ユーザーでも手軽で簡単にレビュー記事を投稿できますので。
もちろん、ネットは使い方を間違えて誹謗中傷する、違法アップロード等のネットリテラシーのない使い方はいけませんが、好きなものを好きと Twitter や Facebook などで発信をしていくだけでもとても良いサイクルが生まれます。
そんなインターネットのおもしろい連鎖によって、マンガ家・発信者・読者それぞれにとって喜ばしく幸せなマンガの世界を築いていきたいですね。
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